先日医療機器のメーカー様に納入させていただいた商品「うんぱんマン」で
キャスターが元の位置に戻らないという不具合のご連絡をいただきました。
うんぱんマンはワンタッチペダル切り替え式でアジャスターボルトとキャスターを
切り替える機構になっており、フットペダルを踏み込むとキャスターが下降して
床面に設置してアジャスターボルトから切り替わり、ロック用ペダルを踏み込むと
逆にキャスターが上昇して、アジャスターボルトに切り替わる構造になっている。
今回は、そのロック用ペダルを踏み込んでも、キャスターが上昇しないという
不具合の内容であった。
今回、使用用途として生産ラインに組み込まれている装置を切り替える際に
アジャスターボルトを手動で上げるのとレベルの再調整の手間を省きたいと
とのことで、ペダルが装着する方向が長くなり、サイズがX方向が700mm、
Y方向が1,150mmという、通常とは少し異なる内容であり、ペダルが装着する
方向が長いとフレームが歪むことが弊社の技術の方で少し心配されてはいたが、
うんぱんマン付パレット用台車で1,100mmという長さが問題なく機能
していたので、大丈夫とういう判断で注文をお請けしました。
しかし、お客様と電話のやり取りで、アルミフレームが歪んでいることがキャスター付の
ベースが戻らない原因であろうということと、上下する際のリンク部分が弱いという判断を
して、設計の見直しをして、改めて製作をして社内で実際に重量を掛けて試験をしたところ
問題なく機能したことを確認して、本日発送させていただきました。
今回の不具合の内容を教訓に、重量やサイズの大きさによって、設計を一部変更する
必要性があることが解りました。
お客様にはご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
深く反省です。