本日はキャスターユニットの開発秘話シリーズ8回目です。
前回「キャスターユニット」の開発までに至る経緯をお話しさせていただきました。
「キャスターユニット」の最初の図面が完成して、いよいよ第一回目の試作をしました。
最初はフレームの部分をアングルで、各コーナーを溶接するようにしていましたが、この製作方法だと、かなりコストが掛かってしまい、材料と加工費込みで1セットで10万円程度になりました。
そこで設計の見直しを行い、板金を曲げる製作方法に図面を変更しました。
以前よりはコストが下がりましが、材料費が増えたのと、相手側にボルトで取り付ける際に手が入らないといけないので、その分の窓を開ける必要があり、レーザーで切り落とすようにしましたが、こちらも結構コストが掛かってしまいました。
どうしようか悩んでいる時に、以前「キャスターユニット」の試作について、ブログで書いたのですが、それがとある食品メーカー大手の生産技術の方の目に止まって、弊社まで問い合わせをいただきました。
その方はキャスターが昇降することと、ワンタッチで4箇所のジャッキボルトとキャスターが切り替わることに非常に興味を示されて、是非見積りをしてほしいと依頼をいただきました。
先方より要望する形状のスケッチをいただき、遠心分離機を乗せる台車に使用されたいとのことで、取っ手や遠心分離機を止める為のアングルを指定箇所に溶接、その他補強材なども細かな指示がされているものでした。
又工場に相応しいカラーということで、塗装もグリーンでというご指示をいただきました。
その指示を受けて、図面化して見積りを提示したところ、ご承認をいただけることが出来ました。
実際製作コストは結構掛かってしまったのですが、まだ商品化する前に購入していただけるお客様が居て、非常に嬉しかったことを覚えています。
この続きは次回以降でお話しをさせていただきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(有)日本DSP 熊代